相横歩取りでの先手の戦い方 ▲7七銀型より▲7七桂型がいい!?①

私は相横歩取りの将棋が苦手であまり勝てていません。

これから序盤で不利にならないために将棋ソフトの技巧を使って少し研究してみました。

初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛(第1図)

第1図 相横歩取りの序盤 ▲3四飛

ここまでが全ての横歩取りの共通手順です。

ここで後手がどう指すかによって将棋の内容が大きく変わってきます。

第1図から△8八角成▲同銀△7六飛(第2図)

第2図 相横歩取りの序盤 △7六飛

後手が角交換して横歩を取ることで相横歩取りの将棋になります。

ここで7八の金取りを受ける手は複数あります。

第2図から▲7七桂(第3図)

第3図 相横歩取りの序盤 ▲7七桂

ウィキペディアの記事には「プロの実戦では圧倒的に▲7七銀が多い。」とあります。

私自身も相横歩取りにされたら必ず▲7七銀として△7四飛には▲同飛として激しい順を選んできたのですが、私は最近全く定跡書を読んでおらず、序盤についてはほとんど定跡を知らないため不利になることが多く、ほとんど負けてきました。

技巧で棋譜解析したところ▲7七銀の指し手評価は「?」と表示されていてあまりいい手はないという評価でした。ここでは▲7七桂が最善という判断のようです。

第3図で例えば△5二玉とすると先手から▲2二歩と打つ手があります。歩を取ると金銀どちらか取られてしまいます。△3三歩と受けても▲8四飛(参考図)で後手が不利。後手はそれを先に受ける必要があります。

参考図 相横歩取りの序盤 ▲8四飛

第3図から△3三金▲8四飛△8二歩▲8三歩△7二金▲8二歩成△同銀(第4図)

第4図 相横歩取りの序盤 △8二銀

ここでの次の一手は何でしょう?

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正解は▲8五角です。

第5図 相横歩取りの序盤 ▲8五角

第5図から△2六飛▲6三角成(第6図)

第6図 相横歩取りの中盤 ▲6三角成

ここで△同金は▲8二飛成で後手が不味いです。

第6図から△8三歩▲7二馬△8四歩▲6三馬△4二玉▲4一金△3二玉▲3一金(第7図)

第7図 相横歩取りの中盤 ▲3一金

△8三歩なら飛車取りに構わず金を取ります。第7図で△同玉は▲5三馬で王手飛車取りなので△2二玉と寄るしかありません。以下は▲2七歩△2五飛と飛車成を防ぎ、▲4二銀と打って3一の金にヒモをつけつつ攻めていけば良いでしょう。先手はいつでも8一の桂を取ることもできます。これで先手優勢です。

第5図で後手が飛車を逃げる手は先手が有利になることがわかりました。

次の記事へ続く・・・

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