上の図は後手が6八の金で先手の6七の金を取ってきた局面です。ここでは△7八金と銀の方を取られていれば先手は受けがなく敗勢なのですが、金の方を取ったために互角の形勢になりました。
ここではどう指せば良いでしょうか?
最善手は▲8一飛です。
以下△2二玉に▲3四桂と打ちます。
ここで△2三玉なら△2一飛成として先手優勢です。
▲2一飛成に△3四玉や△1四玉(以下▲1三桂成)は詰んでしまうので▲2二金打とする手が最善ですが△同桂成と取ります。
ここで△同金は▲同龍△同玉に△3三銀△同龍▲同桂成△同玉▲2五桂△2四玉▲3四金として詰みます。
これで先手は金が取れるので後手が玉を上部に逃がしても▲8九金と受けられるのです。後手が△7八金としてきたら▲7九金と角を取り、△8八金なら▲9七玉と上に逃げて先手良いでしょう。
99手目▲3四桂に△1二玉なら▲2一飛成とします。
以下△同玉▲2二銀△同金▲同桂成△同玉▲3三銀△同飛成▲同桂成△同玉▲3九飛と進みます。
ここで玉を逃げると詰んでしまうので△3四合に▲7九飛と角を取って互角の難しい将棋です。
99手目▲3四桂に△同飛成なら▲8八銀と打って受かります。
これなら互角で難しい将棋でした。