横歩取りの将棋から。
以下の局面は 後手が1筋と7筋の歩を突き捨てて△5四角と打ってきたところ。△1八歩や△3六歩と香や桂取りに打つ手を狙っているようです。
ここで私はそれを防ぐために▲2八金と寄ります。しかしこの手が良くない手でした。
すかさず△3六歩と打たれ、桂取りが受かりません。▲2五桂と跳ねても△2四歩で桂が取られます。
▲2八金で評価値が+767から0に下がってしまいました。以下の評価値グラフの赤いポイントが▲2八金と指したところです。評価値がガクンと落ちています。
最初の局面ではどう指せばよかったでしょうか?
△5四角には▲2三歩が 最善でした。
以下△同銀▲2四歩に△1二銀なら▲1四歩と突きます。
ここで後手が△1八歩と香取りに打ってきたら▲1三歩成として△同桂(△同銀は▲2三歩成で先手優勢)に▲5五角と打ちます。
ここで後手が2二や3三の地点に歩を打っても▲3四歩として先手はどんどん攻めていけます。これならだいぶ先手が有利でした。
相手の攻めを受ける手だけでなくそれよりも早い攻めがないか考えるべきですね。