後手は△2四歩と打って桂を取りに来ました。
ここで私は▲1四歩と突いたのですが、これが悪手でした。
評価値グラフの2番目の赤い点が▲1四歩と指した地点です。評価値が-57から-511にガクンと落ちて後手が有利になりました。
▲1四歩に対し後手が正確に指せば△2五歩▲同飛△4五角と進みます。
△4五角は次に△6六桂を狙いながら8四の飛車の横利きを通した手です。
△6六桂を防ぐために▲7七銀と上がれば△3三桂▲2六飛△1四香と進みます。
こうなると▲1四歩と突いた手を逆用されて攻められてしまいます。
後手からは次に△2五歩と指す狙いがあります。そうなれば飛車の働きが悪くなって先手がだいぶ不利です。
ここで先手はどう指せばよかったでしょうか?ヒントは「相手の攻めを牽制する手」です。
△2四歩には▲3四歩が最善でした。
以下△2五歩▲同飛と桂を取ってきた局面で後手は△3三桂や△4五角と指すことができません。
これなら先手は桂損ですが後手は歩切れなので互角の局面です。